[PR]

 伊豆市議会は臨時議会最終日の16日、菊地豊市長が再提案した文教ガーデンシティ関連予算案を3月に続いて否決した。菊地市長は議会後、3中学校統合による新中学校建設を中心とする事業からの撤退を表明した。

 本会議では賛成派の議員が「保護者アンケートで6割が新中学校に賛成している」「合併特例債を利用できるラストチャンス」などと主張。反対派議員は「市民合意を得られる説明がなく、議会も二分している」「地域に中学校を残し小中一貫校とするべきだ」などと主張した。

 起立採決で賛成7、反対8(議長を除く)となり、約8億円の一般会計補正予算案は否決された。3月の採決では賛成6、反対8、棄権1で、今回、反対の1人が賛成に転じたが、棄権の1人が反対に回った。

 菊地市長は取材に「がっかりした。未来に向けた教育・子育て環境のため、新市建設のために自信を持って始めた事業だった。市長と議会の判断基準が分かれている状況は市民にとって大きな不安だ」と議会への強い不満を示した。

 文教ガーデンシティは、伊豆箱根鉄道修善寺駅近くの農地を中心にした約12ヘクタールの用地に、新中学校を中心にこども園、耐震問題で移転先を探している中伊豆温泉病院などを一体として整備する構想だった。国の交付税措置が手厚い合併特例債を利用するには2020年3月までに完成させなければならず、修正や再構築は実質不可能だ。(岡田和彦)