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 新田開発や治水対策、雇用創出など江戸期に数々の業績を残した府中市出身の代官・川崎平右衛門(へいえもん)(1694~1767)の没後250年を記念した催しが20、21の両日、府中の森芸術劇場で開かれる。府中市と、平右衛門ゆかりの市との交流事業。劇、語り、講演で地域発展の礎を築いたその歩みをたどる。

 押立村(現・府中市押立町)の名主だった平右衛門。凶作で危機に陥っていた武蔵野新田でソバや栗など土地に適した作物を選び、独自の公金貸付制度を導入。雇用の場も生み出し、飢餓から救った農民を開発の力とした。国の名勝「小金井桜」を植えたことでも知られる。

 度々洪水に見舞われた多摩川の治水対策でも手腕を発揮。その業績が認められ、美濃国本田(現・岐阜県瑞穂市)の治水事業や、石見銀山所管の大森(現・島根県大田市)の銀山経営でも功績を残した。イベントは両市の代表者が集う初の交流事業という。

 20日は、NPO現代座が合唱構成劇「武蔵野の歌が聞こえる」を上演。元NHKキャスターの平野啓子さんらは語りで平右衛門の足跡をわかりやすく伝える。21日は、東京学芸大の大石学副学長の歴史講演、瑞穂市長らが集うシンポジウムもある。問い合わせは府中市ふるさと文化財課(042・335・4393)へ。(高島曜介)