天皇陛下の退位を実現する特例法案が19日、閣議決定され、天皇、皇后両陛下が遠からず一線を退くことになった。結婚前のお二人のキューピッド役を担い、今も親交のある織田和雄さん(81)=東京都=は「陛下は常に『公務が先で私事は後だ』とおっしゃり、皇后さまもよく理解されておられた。これからはぜひ『私事』を楽しんでいただきたい」と話した。

 皇太子だった陛下と正田美智子さんが初めて顔を合わせたのは60年前の1957年8月19日、長野・軽井沢のテニストーナメントだった。

 ダブルスで対戦したお二人。一進一退の展開の末、皇后さまのペアが勝利した。陛下は「ああ正確に返ってくるんじゃかなわんよ。すごいね」と織田さんに明かしたという。

 その後もテニスなどを通じて距離を縮めていったお二人。だが宮内庁がお妃(きさき)の候補選びを本格化させるなかで、正田家は結婚の打診を固辞した。初めて民間出身の皇太子妃になることに、旧皇族などからの反発もあった。「陛下のお気持ちを察した仲間たちはみんなでバックアップしました」と織田さんは打ち明ける。もっと頑張って。男性側から押した方がいい。そんな助言を陛下におくり続けたという。

 58年秋、陛下に依頼され、陛…

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