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 国の文化審議会で重要文化財への指定が答申された坂出市にある四国霊場81番札所白峯寺。県によると、四国八十八箇所霊場と遍路道の世界遺産登録に向けた調査の成果が今回の答申につながったという。

 白峯寺は、江戸時代前期から後期に建てられた本堂や大師堂などがたち並ぶ。平安時代の創建で、兵火などによる焼失を繰り返し、高松藩の保護のもと境内の整備が進められた。1680年に建立された頓證寺殿(とんしょうじでん)は、讃岐に流された崇徳上皇をまつる建物で、本地堂(ほんじどう)など四つの建物を渡り廊下でつなぐ特異な形態を持つ。

 今回はこの頓證寺殿のほか、藩主などの貴人が使い普段は開けることのない御成門(おなりもん)など9棟が重文に指定される見通しだ。住職の三好実雅(じつが)さん(65)は「歴史の重みが増したと感じる。今後はそれぞれの建物を年に一度ずつ公開することも検討している」と話した。

 県と県教委は四国遍路の世界遺産登録に向け、2009~16年度にかけて白峯寺の歴史や資産に関する総合的な調査をし、報告書にまとめていた。産官学民でつくる「四国八十八箇所霊場と遍路道」世界遺産登録推進協議会の事務局をつとめる県文化振興課の担当者は「主要な建物が重文に指定されたことは札所全体の景観保護につながり、世界遺産登録に向けても後押しになると思う」と話した。