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 ニセアカシアが咲きほこる。鳥取砂丘のまわりにもJR山陰線で西に向かっても、ニセアカシアの並木は続く。まるで白いブドウの房が何百個もぶら下がる。甘い香りが漂う。

 昔から気になっていることがある。「ニセアカシア」という名前。失礼だよね、可哀想だよね、「ニセ」なんて。「サクラソウモドキ」も失礼だと思う。「モドキ」が問題。植物の名前、時々同情することがある。例えば「ドクダミ」。白い十字の花弁、可愛い花。それに「ドク」は可哀想。人間なら訴えを起こし、謝罪と補償金を要求するだろうに、ドクダミは無言。

 傷ついている植物たち、いるだろうな。パラパラと図鑑をめくってみた。「ボロギク」「ヤブレガサ」「ヘクソカズラ」。「ヤブジラミ」、なんか人が離れそう。他にもある。「マムシグサ」「ユウレイタケ」。もっと可愛い名前を付けてやれよ、と思う半面、ぴったりとした名前と思ったりして、こっちが謝罪だ。「クズ」も「人間のくずだ」と語音が同じで誤解しそう。「サギソウ」もきれいな花なのに「振り込めさぎにご用心」と誤解しそう。「ウドの大木!」があるので、つい「ウド」へも失礼な態度を取りそうになる。

 「アカシアの雨にうたれて」と…

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