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 日本図書館協会(東京都)は19日、図書館が所蔵する小中学校などの学校史が切り取られたり破られたりする被害が、少なくとも27都道府県の65図書館で確認されたと発表した。

 各地の図書館で同様の被害が相次いで見つかったことから、都道府県立図書館を通じ、全国約3300の図書館を対象に調べた。協会によると、被害にあったのは356冊、計2484ページだった。

 東海や北陸地方での被害が目立ち、愛知県で10館95冊、岐阜県で2館19冊、福井県で1館93冊、石川県で9館29冊、富山県で5館18冊。大阪府や茨城県など7府県では被害は確認されなかった。ただ、埼玉県、兵庫県など13県は調査中と回答しており、被害はまだ増える可能性がある。

 同協会の森茜(あかね)理事長(76)は、切り取られた理由は分からないとし、「図書館利用のマナーを守ってもらうよう利用者に呼びかけたい」としている。(阿部健祐)

■「何が目的か見当もつかない」

 全国の図書館で学校史の切り取りが相次いでいる問題を受け、朝日新聞社は全国の被害状況の実態を取材した。

 山形県では、七つの公立図書館で切り取りが確認され、被害は計43冊で100ページ以上にのぼった。全て刃物のようなもので切り抜かれており、多くが学校行事の相撲大会の写真を掲載したページだったという。

 このうち、寒河江(さがえ)市立図書館では市内の3小学校で1993~2013年度に発行された学校文集計16冊の16ページの写真が切り取られていた。ほとんどが相撲大会の写真とみられる。同館は「何が目的か見当もつかない」という。

 写真のページを切り取るケースが各地で目立つ。2冊の被害が確認された盛岡市立図書館の担当者は「友人や知人が写っていたものを持って行ったのだろうか」と首をかしげる。

 福岡県立図書館では、小学校と…

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