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 環境省は、全国の星空の見やすさをランク分けする評価方法づくりに乗り出す。各地の夜空の状況を調べてもらうことで、星空ファンを増やすだけでなく、屋外照明による「光害」を意識してもらい、観察がしやすいきれいな環境の大切さの啓発につなげる。10月ごろまでにまとめる。

 天体観察は今も人気だが、LEDも普及し、まぶしすぎる照明による光害で、美しい星空を楽しめる場所が減ってきた。過剰な光は生活環境や生態系にも悪影響を与えるため、星空観測を通じて様々な環境問題に関心を持ってもらう。

 星空の見やすさの評価は、全国各地で同一条件下で星空を撮影して得られた画像を比較、分析する。地域ごとに星空の見やすさを数値化して、ランク分けできないかを検討する。高評価の場所を有力な「星空スポット」として公表し、観察に役立ててもらう。

 また、多くの人が星空を手軽に楽しめる新たな観察手法もつくる。従来も、肉眼で天の川の周囲にある天体を複数指定して、いくつくらい見えるかといった方法があったが、海外の事例なども参考にして、子どもでも知っていて星座の形がわかりやすい天体を選ぶなど、簡単な方法を検討する。

 環境省は、こうした手法を活用して、1988年度から2012年度まで市民団体などが協力して続いた、全国調査「星空継続観察」の新たな形での復活もめざす。全国各地で一斉に、肉眼や双眼鏡を使って星空観察をしてもらっていたが、国の事業仕分けで廃止が決まり、12年度を最後に「休止」となっている。(小坪遊)