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 連休も終わり日常生活を送る中で、緊張感を持っていた4月には感じなかった疲労感を自覚していないでしょうか。連休中は生活リズムがくずれていなかったでしょうか。睡眠時間が普段より短すぎたりもしくは長すぎたり、睡眠相が後退していた(遅く寝て遅く起きる)などその後の生活に支障をきたすような睡眠のとり方をしていなかったでしょうか。

 いわゆる「五月病」の症状は多彩です。別の身体・精神疾患から同様の症状が出現することもあるため、続く場合は医療機関での鑑別が必要になる場合もあるのですが、特に「五月病」によくみられる睡眠障害について今回取り上げたいと思います。

 睡眠障害の症状は、不眠、日中の過剰な眠気、睡眠中の異常行動や異常知覚・異常運動、睡眠・覚醒リズムの問題があげられます。原因としては環境や生活習慣によるもの、精神疾患や身体疾患に関連するもの、医療機関より処方されている薬剤、市販薬・嗜好(しこう)品などによるものなどがあげられ鑑別が必要になります。「五月病」の場合は連休中の生活、睡眠リズムのくずれがもたらす入眠障害(なかなか寝付けない)や熟眠障害(しっかり寝た気がしない)、過眠(一日中眠いと感じる)などの症状がみられやすくなります。

 睡眠は疲労回復、体内環境調節のために重要な役目を持っています。睡眠不足や不規則な睡眠リズムで過ごすことが生活習慣病のような身体疾患の発症に関係していることもわかっていますのでしっかり対処することが必要です。

 連休明けに疲労を感じたら、まずは睡眠衛生について確認してみましょう。現在の睡眠習慣に問題はないか、寝室環境(音、気温、明るさなど)が快適か見直します。睡眠の質が改善するだけで疲労がなくなる場合もあります。一方で原因となる別の疾患が診断された場合は、それに応じた適切な治療を受けることが重要です。

<アピタル:医の手帳・五月病>

http://www.asahi.com/apital/healthguide/techou/(新潟大学大学院医歯学総合研究科 清水夏恵医師(心身医学))