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(19日、中日5―3広島)

 中日は六回、そして九回。2度のリードを追いつかれた。苦しむチームを救ったのはビシエドだった。

 同点の十回2死一塁、初球の甘く入ってきたスライダーを仕留めた。「完璧だった」と自画自賛する打球が左中間に上がった瞬間、ナゴヤドームはもう大歓声に包まれた。サヨナラで広島から今季初勝利をもぎとった。

 この日、4番打者は前の打席まで4打数無安打だった。内角攻めで体勢を崩されたり、ボール球に手を出したり。その反省を最後の打席に生かした。「打てる球を待とうと集中した」

 5月に入り、15試合で5本塁打。1月に日本に戻ってきた時は108キロあった体重が7キロほど絞れ、「動きやすいし、バットが出るようになってきた」。暖かくなるにつれ、間違いなく調子は上向いてきた。

 六回にはゲレーロも一時勝ち越しとなるソロ本塁打を放った。助っ人がそろい踏みすると、これで今季は4戦4勝。「そのために僕たちは呼んでもらっている」とビシエド。

 助っ人の一発頼みだけではない。ベテランの荒木が2夜連続の複数安打となる2安打。二回の先取点と四回の追加点は8番打者の松井雅のバットから生まれた。ビシエドは「少しずつだけど、チームは上向きになっている。勝つことによって元気になるしね」。20日は今季まだない3連勝に挑む。この勢いを本物にし、最下位脱出へ弾みをつけられるか。(金島淑華)

 ○小笠原(中) 六回無死一、二塁のピンチで降板し、今季初白星を逃す。「六回は粘れなかった。何とか自分で(投げきって)帰ってきたかった」

 ○ビシエド(中) サヨナラ2ラン。前の打席まで4打数無安打だったが、「野球はそんなもの。最後に一番良いところで回ってくると思っていた」。

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