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 2011年に起きた東京電力福島第一原発事故をめぐり、検察審査会の議決を受けて業務上過失致死傷罪で強制起訴された東電元会長の勝俣恒久被告(77)ら元幹部3人について、東京地裁(永渕健一裁判長)は24日、6月30日に初公判を開くことを決めた。

 ほかに強制起訴されているのは、いずれも元副社長で原子力部門のトップだった武藤栄被告(66)と武黒一郎被告(71)。震災当時に東電幹部が、原発を襲う巨大な津波の発生を予見できたかや、対策をしていれば事故が防げたのかが主な争点になる。

 起訴状によると、元幹部3人は、巨大な津波による重大事故の発生が予見できたのに対策を怠り、11年3月の東日本大震災で10メートル超の津波に襲われて原発の建屋が浸水し、炉心損傷などの事故を起こして、近隣病院の入院患者を避難中に死亡させるなどしたとされる。

 元幹部3人の刑事責任をめぐっては、検察が2度にわたって不起訴処分とし、15年に市民でつくる検察審査会が2度目の「起訴相当」を議決。検察官役の指定弁護士が16年2月に強制起訴した。(志村英司)