現代社会の問題を、京都ゆかりの識者が独自の視点から語る企画「京の視座」。今回の語り手は、象徴天皇制の研究者、河西秀哉さん。聞き手は日本近現代思想の研究者、中島啓勝さんです。

 ――昨年8月、天皇陛下が生前退位の意向がにじむ「おことば」を表明されて以来、メディアに引っぱりだこですね。

 「象徴天皇制の研究者は多くないんです。大学院で、象徴天皇制への社会の関心は薄れてきているので、テーマを変えた方がいいと言われました。最近になるまで、歴史学でも憲法学でも象徴天皇制にはあまり関心がなかった」

 ――河西さんはなぜ関心を持ったのですか。

 「11歳の時、天皇の代替わりがあって、強烈な印象を持ちました。両親が毎日NHKのニュースで昭和天皇の病状を見ていて、中日ドラゴンズが優勝してもセールがなかった。異様な状況が続いて、亡くなったらテレビから娯楽番組が消えた。天皇って何だと思ったのがきっかけです」

 ――天皇の退位を実現する特例法案が国会に提出されました。政府は今国会中の成立を目指していますが、与野党が合意するまでの議論は複雑でした。何が問題だったのですか。

 「核心は、日本国憲法第1章の…

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員限定記事こちらは有料会員限定記事です。有料会員になると続きをお読みいただけます。

有料会員に登録すると全ての記事が読み放題です。

初月無料につき月初のお申し込みがお得

980円で月300本まで読めるシンプルコースはこちら