【動画】カンムリウミスズメの生息調査に同行=徳山徹撮影
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 うねる波の間に、体長約25センチの2羽の鳥が見え隠れしていた。上関町長島沖の海上。白い頭に黒色の冠羽が見える。国の天然記念物「カンムリウミスズメ」の特徴と一致する。海からは間遠に、上関原子力発電所の建設予定地も見えた。

 環境保護団体「上関の自然を守る会」(高島美登里代表)が年に約70回行っているカンムリウミスズメの生息調査に1月、同行した。チャーターした漁船が到着した海域は、建設予定地から約3キロ沖だった。

 2羽は明らかに人間たちを意識しているようだった。チラチラと漁船を見ながら、背を向けて泳いで遠ざかろうとする。ブクッと海に潜り、10~20秒して思いもかけない場所に浮上。それを何度も繰り返す。

 「間違いない。カンムリだ」。舵輪(だりん)を握る地元漁師の小浜治美さん(73)はエンジンを静かに回し、ゆっくり近寄った。約50メートルまで接近したとき2羽は飛び立った。

 結局この日は、周辺海域でいずれも2羽ずつの計14羽を確認できた。頭の冠羽は12月から翌年5月までの「繁殖羽」の時期にはっきり見ることができる。ただ外見では雌雄の区別が難しい。「つがいだと思うけど断定はできない」。高島代表が説明してくれた。

 自然を守る会は2008年から…

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