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 国の特別天然記念物で絶滅の恐れがあるライチョウの人工繁殖に取り組んでいる大町山岳博物館(大町市)は4日、飼育中のライチョウが産卵したと発表した。環境省などによる保護増殖事業の一環で、富山市ファミリーパーク、上野動物園(東京都)に続いて3例目。

 産卵したメスとつがいのオスは5月12日から同じ飼育舎で同居を始め、同月下旬に交尾を確認。6月3日に卵1個を産んだ。つがいは昨年6月に北アルプスの乗鞍岳で採取された卵4個から孵化(ふか)したうちの2羽。卵は約13度の保冷庫に入れ、ある程度の数になった孵卵(ふらん)器でかえすという。

 同博物館は1963~2004年にライチョウの人工飼育に取り組み、野生個体由来の個体の産卵は96年以来となる。