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 絶滅が危惧されるニホンライチョウ。その人工繁殖に取り組んできた富山市ファミリーパークの石原祐司園長は18日、待望のヒナの誕生に「一つの通過点として、今後も種の保全に向けた努力を続ける」と意気込んだ。

 ライチョウの人工繁殖事業は、2015年度から環境省と公益社団法人「日本動物園水族館協会」(JAZA)が連携して進めており、北アルプス・乗鞍岳(長野、岐阜両県)周辺で採取した卵から生まれたニホンライチョウを国内の3施設で飼育。同パークでは15~16年に採取した卵から生まれたオス6羽とメス1羽を育てている。

 今年は「お見合い」で相性が合ったオスの1羽とメスが5月13日から毎日1回交尾をするようになり、同月20~26日に生まれた4個のうち2個を有精卵と確認。今月17日の午後11時すぎに相次いで2羽が孵化(ふか)した。人工飼育下の孵化としては1998年に大町山岳博物館(長野県大町市)で孵化して以来19年ぶりの快挙という。

 石原園長は「よくぞ生まれてきてくれたと感謝しているが、まだ一つの通過点」と位置づけ、「人工繁殖は生まれたヒナが翌年に繁殖して初めて成功したと言える」と気を引き締めていた。(松原央、江向彩也夏)