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■アイス饅頭(税別148円)

 梅型のミルクアイスの中に、まるでお饅頭(まんじゅう)のように粒あんが入っているから「アイス饅頭」。全国にメーカーが点在するなか、三重県桑名市では3軒がその味を伝えています。

 1950年から67年間、変わらぬ製法でつくる和菓子店「寿恵広(すえひろ)」がその1軒。3代目・青木活人さんが伝え聞くには、名古屋の菓子問屋が桑名の氷菓組合にアイス饅頭用の型とレシピを持ち込んだことで、組合員に広まったのだとか。当時、組合員数は33軒。何軒が製造を始めたのかは不明ですが、昔は多くの店があったと市民も記憶しています。その後、「寿恵広」が市内の駄菓子店に卸しソウルフード化するも、近年の駄菓子店衰退で販路が狭まったことも、桑名だけのピンポイントなご当地食になった理由のひとつかもしれません。

 今なおファンが多いのは、もちろん美味(おい)しいから。寿恵広では、自慢の手づくりぜんざい(粒あん)を使っているため、あんこ好きにはたまらない味わい。地元民の夏のおやつというだけでなく、夏祭りなどで帰郷する人たちを温かく迎える冷たい故郷の味として、存在感を増す季節がやってきます。

■採取地

一号舘 長島店

(三重・桑名)

0594・42・4400

■デジタル余話

 桑名市内に残るアイス饅頭の店は、「寿恵広」「新栄堂」「マルマン」で、いずれも歴史があり、少しずつ味が違います。ミルクアイスでぜんざいを包む「アイス饅頭」は、最初の一口が歯が立たないほど硬いんです。この時、力を発揮するのが「寿恵広」の斜めの棒。アイスを流し込んだ型に棒を挿し凍らせると自然にこの角度になるわけですが、棒をまっすぐに持った時に頂点となる角から攻略すれば、突破口となります。

     ◇

菅原佳己(すがわらよしみ) スーパーマーケット研究家。著書に「日本全国ご当地スーパー掘り出しの逸品」など。

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