【動画】加計学園をめぐる一連の文書の再調査結果について発表する松野博一文科相=佐藤正人撮影
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 「確認できない」との強弁から一転、存在を認めた。加計(かけ)学園の獣医学部新設計画で文部科学省は15日、「総理のご意向」などと記された一連の文書を発見したとして陳謝した。だが菅義偉官房長官は「怪文書」との認識を撤回しないままだ。

 「前回確認できなかった文書の存在が確認できたことは大変申し訳なく、結果を真摯(しんし)に受け止めている」

 15日午後、文部科学省。松野博一文科相は記者会見の冒頭、調査のやり直しで文書が見つかったことを陳謝した。

 再調査で存在が確認された14通の文書は、5月の調査で調べたものとは別の共有フォルダーや、野党から再三求められても調査しなかった職員の個人フォルダー内から見つかった。

 文科省の説明では、5月の調査で調べたのは、専門教育課の共有フォルダーのうち、「国家戦略特区」というフォルダーだけだった。ところが「獣医学教育」という共有フォルダーを調べたところ、「官邸の最高レベルが言っている」や「総理のご意向」と記された3通の文書が見つかった。松野氏は最初の調査の甘さを指摘されると「その時点では合理的だった」と述べた。

 内閣府から文科省に対し、「総理のご意向」「官邸の最高レベル」といった発言はあったのか。担当の課長補佐は文科省の再調査に対し、「そういった発言があったのだろうと思う」と認めたといい、松野氏も「内閣府の職員からその種の発言があったと我が省の職員が考えているということ」と述べた。

 ただ、松野氏は獣医学部新設計画について「行政に何らかの圧力が加えられ、適切でないことがされたとは私は考えていない」と話し、手続きは適正だったと強調した。

 一連の文書をめぐっては、文書の存在を証言した職員について、義家弘介文科副大臣が国家公務員法違反に当たる可能性を示唆し、野党議員らから批判が上がっている。松野氏は「(文書が)なぜ外部にあったのかという調査をしておらず、調査能力も文科省にはない」。職員が処分される可能性については「仮にそうした事実が判明したら状況や事情を精査してさまざまな判断がなされると思う。当然、職員としての立場が法の精神によって保護される」と語り、処分に慎重な見方を示した。

 一方、一連の文書について「怪文書」と語っていた菅義偉官房長官。文科省による再調査結果の発表会見の約1時間半後にあった官房長官会見では、この点に質問が集中した。

 「『怪文書』との認識を撤回しないのか」。質疑の冒頭でそう質問が飛ぶと、菅氏は「『怪文書』という言葉だけが独り歩きして。ここについては極めて残念なことだと思っています」と語った。

 菅氏は、朝日新聞が「総理のご…

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