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 国の特別天然記念物ライチョウを保護するため、環境省長野自然環境事務所は南アルプス北岳(3193メートル)周辺で今夏から、「天敵」のキツネやテン、イタチをわなで捕まえる「試験捕獲」を始めた。この地域で生息数が激減しており、捕食する可能性がある動物を排除する必要があると判断した。

 研究を続けている信州大の中村浩志名誉教授(70)によると、ライチョウは北アルプス、乗鞍岳、御嶽山などの標高2千メートル以上の高山帯に2千羽弱が生息している。北岳周辺では1981年に約150羽を確認したが、2014年には約20羽に減っていた。「生息地間の交流がなく、このままの状態が続くと南アルプスのライチョウ群は絶滅する」と指摘する。

 減少の一因としてキツネやテンなどに襲われた可能性が指摘されている。中村名誉教授らは15年夏から北岳周辺で、ヒナの死亡率が高い生後1カ月間、親子を生息地に作った飼育小屋で保護している。昨夏は7月下旬に3家族を保護し、15羽のヒナを巣立たせたが、3カ月後、生き残ったのは2羽だけだったという。

 継続取材中だった長野朝日放送…

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