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 北方四島ビザなし交流の日本語講師派遣事業のために国後島に15日到着した日本人講師ら4人が、所持していた教材などをロシア税関に没収された。実施団体の北方領土問題対策協会に連絡があった。日本が認めていないロシアの管轄権の行使にあたるため、同協会は外務省などと詳しい状況を調べている。

 没収されたのは教材や辞書のほか、地元住民に日本食や日本文化を紹介する資料など。地元メディアによると、ロシア国外からの荷物持ち込み上限の50キロを超えたためとしており、個人の荷物は残されたという。

 国後島の教室には住民50人が申し込んでいるが、実施を危ぶむ声も出ている。同協会は「これまでも同様の荷物だったが、問題はなかった」としている。

 派遣事業は1998年に始まった。今年は国後島が最初で、択捉島と色丹島にも講師らを派遣する予定。(ウラジオストク=中川仁樹