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 過激派組織「イスラム国」(IS)はイラクとシリアの支配地域で、独自の教科書を作成し、子どもたちに軍事知識を学ばせた。次世代の「人材育成」のために暴力思想を植え付けようとしたようだ。奪還作戦が進むイラク北部モスルから逃れた教師や生徒たちが、偏向したISの教育について証言した。(アルビル〈イラク北部〉=其山史晃、翁長忠雄)

 クルディスタン地域の中心都市アルビル郊外にあるハーゼルキャンプ。モスルからの避難民約7万人が暮らす。小学校と中学・高校があり、3千人以上が学んでいる。記者は中学・高校を訪ねて話を聞いた。

 モスルで高校教師だった男性(32)らによると、ISは2014年6月にモスルを占拠した後、モスル市当局の教育部門を支配下に置いた。教師たちはISの命令で引き続き教壇に立ったが、無給だった。ISはイラクの祝日をすべて廃止し、金曜日だけを休日にした。

 最初はカリキュラムの変更はなかったが、1年ほど経つと、ISは教科書を取り上げて焼き、独自の教科書を導入した。一部の教科書には自動小銃などのイラストが描かれていた。算数の教科書には「IS戦士が10人の敵のうち4人を殺しました。敵は何人残っていますか」といった問題が載った。

 ISは定期的に学校を見回りに来た。教師たちはISへの批判を避けた。共感する生徒や戦闘員の子どもがISに密告するのを恐れたという。

 当時中学生だったアフマドさん…

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