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 新潟県新発田市の滝谷森林公園で17日午後4時ごろ、加治川の中で水遊びをしていた男児(9)と母親(45)が流される水難事故があった。親子は救助されて軽傷。約4・5キロ上流にある県管理の加治川治水ダムが、羽越水害50年の記念行事にともなって放流量を増やしたのが原因だった。県が18日、発表した。

 県河川管理課によると、17日午後2時ごろから45分間、放流量を一時的に減らして行事の参加者に放流の様子を近くで見せる「観光放流」をした。その後、高まった貯水池の水位を下げるため放流量を通常の2倍以上に増やしたが、下流への事前連絡やサイレン警告などはしなかった。

 男児は流された直後に公園職員らが浮輪を投げるなどして救出され、母親は100メートル流されて自力で川岸にたどり着いた。男児はひざにすり傷を負い、母親は低体温症と診断された。通常30~40センチの現場の水深は、事故時は85センチほどあったという。同課は「観光放流は今回が初めてだった。下流に伝えるべきだった」と話す。(岩波精)