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 南阿蘇鉄道(南鉄)の応援ソングを編曲してくれませんか――。熊本地震で被災し、全面復旧の見通しが立っていない南鉄を支援する歌を作った東京都在住のアーティストが、合唱とピアノ伴奏用にアレンジした楽譜を募集している。地元の学校などで歌い継いでもらいたいとの思いがある。

 南鉄は熊本県の南阿蘇村と高森町を結ぶ第三セクター。昨年4月の地震で線路やトンネルが損傷し、全線(17・7キロ)が運休。昨年7月末、被害の少なかった一部区間(7・1キロ)が再開したが、残り区間の復旧のめどは立っていない。

 応援ソングは「希望の花」(辻伶&Cave(ケイブ)作詞、辻伶作曲)という題名で、優しく寄り添う気持ちを詞と曲に込めている。

 いくつもの困難も

 あなたと手を握り

 生まれる絆よ明日へ届け

 大きな愛が体突き抜け

 走り出す心のレール

 きっかけは、砂で絵を描くサンドアーティストのCaveさん=世田谷区=がテレビで見た南鉄の様子。列車の来ない線路脇にレンゲが満開になっていた。亡くなった父親が花の写真を撮るのが好きだったのを思い出し、「生きていたら行きたがるだろうな」との思いも重なり、仲間に支援を呼びかけた。

 昨年11月、Caveさんが作品を描き、辻さん=渋谷区=らが演奏する都内のコンサートで発表。12月、チャリティーの寄付金を持ってコンサートの報告に来たCaveさんに南鉄職員らが感激し、「希望の花」を公認の復興応援ソングにした。今年4月にはサンドアートの映像と曲が入ったDVDが完成し、始発の高森駅などで販売を始めた。

 地元でも歌い継ごうと、南鉄が地元の高森中学校に相談。しかし、楽譜は主旋律しかなく、学校から、「歌詞にあった伴奏と合唱用の楽譜をもらえないか」と頼まれたため、Caveさんらが合唱とピアノ伴奏を無償で編曲してくれる人を募集することにした。

 Caveさんは「歌詞の『未来へ汽車は走る』日に向け、多くの人に応募してもらい、南阿蘇の現状に関心を持ってもらうきっかけにもしてほしい」と話す。

 氏名、年齢、住んでいる都道府県、音楽経歴、連絡先、応募のきっかけを、メールで「kibounohana2017@gmail.com」に送ると、音源や歌詞などを返送する。問い合わせはeScort(エスコート)(03・5738・8422)へ。(東野真和