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 過激派組織「イスラム国」(IS)が「首都」と称してきたシリア北部ラッカ近郊で18日、米軍戦闘機がアサド政権軍機を撃墜した。ラッカでは米軍を中心とした有志連合側がISに対する包囲網を狭める一方で、アサド政権軍も周辺に迫っており、双方の間で緊張が高まっている。

 有志連合によると、アサド政権軍側の軍用機は18日夕、ラッカの西約40キロのタブカ近くで、有志連合の支援を受ける「シリア民主軍」(SDF)の戦闘員らの近くに爆弾を落としたという。直後に軍用機は米軍の戦闘機によって撃墜された。この事態の2時間前、政権軍側はSDFが占拠した町を攻撃し、SDF側に負傷者が出たという。

 政権軍もシリア国営通信を通じ、軍用機が撃墜され、操縦士が行方不明になっていることを認めた。「軍用機は対IS作戦を遂行中だった」として、米軍を非難している。有志連合と政権軍側の衝突は5月中旬以降、南部でもたびたび発生している。(イスタンブール=其山史晃)