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 北朝鮮で約1年半拘束されて昏睡(こんすい)状態となっていた米バージニア大学生、オットー・ワームビア氏(22)が19日午後(日本時間20日未明)、入院していた米オハイオ州ワイオミングの病院で死亡した。ワームビア氏の家族が声明で明らかにした。

 ワームビア氏の死去を受け、トランプ大統領は同日、「北朝鮮政府の残虐性を非難する」とする声明を発表。家族も声明の中で「息子は北朝鮮によってあまりにも残酷な扱いを受けた」と、拘束していた北朝鮮当局を批判した。

 ワームビア氏は2015年12月末に観光目的で北朝鮮入り。16年1月に平壌のホテルにあった政治的スローガンが書かれた物を盗んだとして、国家転覆陰謀罪で15年の労働教化刑(懲役刑に相当)の判決を受けた。米国務省のジョセフ・ユン北朝鮮政策特別代表が今月12日に平壌入りし、地元のオハイオ州に搬送した。

 帰国後治療した医師によると、ワームビア氏は大部分の脳細胞を損傷。まばたきはできるが呼びかけには応じず、話すことができない状態が続いていた。米メディアによると、拘束中に暴行を受けたとの情報を米側が得ているという。ただ、精密検査では外傷の痕は見つかっておらず、原因は特定できなかったという。(ワシントン=峯村健司)