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 脳死の人からの臓器提供に道を開く臓器移植法が成立して17日で20年を迎えた。心臓移植を受けようと日本臓器移植ネットワーク(移植ネット)に登録したものの移植を受けられずに亡くなった人が2016年の1年間で35人にのぼり、最多になったことが分かった。肝臓や腎臓でも待機中に死亡する人は後を絶たず、移植を希望する人と提供数の隔たりは大きい。

 心臓移植はほかの治療では助からない重い心筋症などの患者が対象で、脳死となった人からしか移植できない。移植ネットに残るデータを分析すると、4月末までに335件の心臓移植があったが、登録したうち310人が受けられずに亡くなった。個別の死因は分からないため事故死などを含む可能性はある。臓器提供に関わる医療機関の負担の重さなどから、日本の臓器提供者数は他国に比べて少ない。2015年は人口100万人あたり、米国は28・5人、韓国は10・0人だったが、日本は0・7人だった。

 国内の待機中の死者は09年には11人だったが、増加傾向にあり、ここ数年は20~30人ほどで推移。日本移植学会は、心臓移植の対象になるが登録せずに亡くなっている患者が、60歳未満だけでほかに年350人ほどと推計する。

 移植を希望して移植ネットに登…

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