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 内戦が続くシリアで、米軍がアサド政権軍の有人爆撃機を初めて撃墜したことで、アサド政権を支援するロシアと米国の緊張が高まっている。猛反発するロシアに対し、米政府は19日、「自衛」との説明を繰り返した。共通の敵だった過激派組織「イスラム国」(IS)の支配地域が狭まる中、両者の対立が鮮明になりつつある。

 シリア内戦は、解決のめどが立たない状況が続く。IS打倒という点で、関係する国や勢力は一致。ISの支配地域は次第に縮小しているものの、「IS後」をにらんで激しい摩擦が起きている。

 ISは、2014年にはシリアの北隣トルコの国境付近まで勢力を拡大した。しかし米国を中心とした有志連合の空爆や、その支援を受ける反体制派「シリア民主軍」(SDF)の南進で支配地域は縮小。「首都」と称してきた北部ラッカは、少数民族クルド人武装組織を中核とするSDFが包囲している。さらに有志連合は、ISが支配する東部デリゾールなどへの空爆も強化している。

 これに対し、ロシアとイランの支援を受けるアサド政権軍は西部一帯を固め、アレッポなどの重要都市を奪還した。さらに東部へと勢力圏を広げる。背景には、デリゾールをはじめとする石油や天然ガスの産地を掌握する狙いがある。

 ISの勢力圏が狭まる中で、有…

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