秋篠宮家の長女、眞子さま(25)と、神奈川県藤沢市と江の島の観光PRを担う「海の王子」だった小室圭さん(25)が婚約準備中とわかり、海の王子への注目度はかつてなく高い。市議会では「市がもっと前面に出てアピールすべきだ」と促す声も上がるが、市側は「皇室の話題だけに市役所が利用していると批判されるのは避けたい」(幹部)として慎重だ。

 23日の市議会で、堺英明議員(ふじさわ湘風会)が取り上げた。2010年夏から1年間、海の王子だった小室さんについて、「婚約へ」と5月16日夜から集中的に報道され、王子と藤沢市には「一地方都市や一民間企業が多くの労力や資金を投入しても決して得られない圧倒的な周知効果があった。婚約内定、婚約、結婚と繰り返し話題になることも期待される」と指摘。だが現状は、「なぜ市は何もしないのか」「王子の存在すら知らなかった」との市民の声も多いとして、「市はもっと前面に出てアピールすべきだ」と求めた。

 これに市は「報道を契機に、本市や海の王子などの名前を全国に知って頂けた」としつつ、7月8日の婚約内定発表までは具体的対応について言及するのは「適切ではない」と答弁。公式発表後、王子の事業主体である市観光協会と連携し「慎重に対応を検討したい」と述べるにとどめた。

 眞子さまと小室さんの婚約準備が報じられた翌日、県知事や小室さんの住む横浜市の市長はさっそく「お祝い」を表明。だが藤沢市は29日の定例会見冒頭で鈴木恒夫市長が「報道に驚くとともに大変、うれしく思っている。今後、2人を温かく見守っていければ」と話すまで発言を控えた。6月19日に今年度の「女王&王子」5人が市役所を表敬訪問した時も市は婚約関連コメントを避けた。

 市の幹部は「この機会を逃しちゃいけないと考えている。だが皇室関係の話だけに正式発表前に先走るのは避けたい。市役所が利用して、いろいろやっていると(批判されかねない)」と話す。「市が静観する一方で、民間やマスコミが盛り上がり、藤沢の名前が全国的に広まるのが、実は市にとっていいのでは」と聞くと、否定しなかった。

 民間の観光関係者の間では、夏や秋の花火大会で、祝いの花火を打ち上げるアイデアも出ている。(小北清人)