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若者の就労を支援するNPO事務局長:古市邦人さん(30)

 若者の就職を支援するNPO「スマイルスタイル」(大阪市)の事務局長だ。ひきこもり、ニート、リストラ……。社会でつまずき、はじかれた30代までの若者をカウンセリングし、一緒に仕事を見つけていく。

 2年前、新たな支援プログラム「縁就活(えんしゅうかつ)」を始めた。職を求める若者同士でグループをつくり、自己分析などの研修を受け、不安や悩みを打ち明ける。「ひとりで悩む若者も多いが、社会では周りに頼ることも大事。就活の前にそこを乗り越えてほしい」

 高校時代までは人見知りだった。社交的になったのは、大学で足つぼマッサージのサークルに入ったことがきっかけだった。バイクで日本縦断。海外でヒッチハイク。旅先で偶然出会った人の足をマッサージしてあげた。体も心も打ち解け、いろいろな話ができるようになった。「良い出会いがたくさんある」。人生が楽しくなった。

 大学卒業後、教育業界で働いたが、4年前にスマイルスタイルで働き始めた。転職したころ、ひきこもりの大学生と会い、その学生を誘って何度も小豆島へ。島民と会話するうちに、学生が変化していくのを目の当たりにした。学生はその後、大阪の町工場に就職した。「仕事先を紹介するだけが就労支援じゃない。良い出会いをもって欲しい」

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〈略歴〉 京都府出身。大学卒業後、大手学習塾に就職する。「大学入学までではなく、その先のキャリア支援がしたい」と転職。自宅倉庫でカレー屋も営む。

記者から

 若者に「良い出会い」を介して社会への閉塞(へいそく)感を解いていく。等身大の、熱く、優しい目線。(文・写真 山中由睦)

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