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 最初の異変は、都営地下鉄の水道橋駅(東京都千代田区)で階段を上がっていた時にやってきた。1998年春、東京都板橋区の内田(うちだ)幸男(ゆきお)さん(77)は58歳だった。「なんだか苦しいな」。これまでにない息切れがした。翌年、人間ドックで告げられた。「呼吸器系に異常があります」

 内田さんは中学校を卒業後、すぐ仕事に就いた。千葉県にあった真鍮(しんちゅう)をつくる工場だった。集めてきた廃材から金属を選び出して、再生する。作業場はほこりまみれだった。「職人さんの世界に、早くなじみたくてね」。たばこを覚えたのはこのころだった。

 働きながら定時制高校を卒業した。仕事はきつかった。じん肺の不安も募り、35歳で工場を辞めて喫茶店を開いた。その後、店をたたんで会社勤めをしていた。息苦しさを初めて感じた水道橋駅は、勤務先の職場が変わって新たに使い始めた乗り換え駅だった。

 呼吸器系の異常を指摘された人…

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