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 日本沖の衝突事故で犠牲となった米イージス駆逐艦フィッツジェラルドの乗組員7人は、移民国家・米国の縮図でもあった。

 父も米海軍に務めたフィリピン系の軍人2世は23歳だった。中米から来て、貧しさからはい上がろうとしていた26歳。ベトナム生まれの25歳は、4人きょうだいの長子として家族を支えようとしていた……。

 それはまた、移民社会からの兵士の採用に、米軍がいかに頼っているかを映し出していた。

 コンテナ船と衝突したのは、2017年6月17日(土)の未明。全長505フィート(約154メートル)のフィッツジェラルドは、浸水で危うく沈没しそうになるほどだった。大量の水が、多くの乗組員らが寝ていた居住区などに流れ込んだ。

 居住区には窓がなく、3段ベッドが並んでいた。ここでの生活は、水中探査技術員の3等兵曹ゴック・T・チュオン・フイン(25)にとっては、将来への無限の可能性を秘めたものだったに違いない。

 その顔に笑みがよく浮かぶようになったのは、米海軍に入ってからだったと妹のラン・フインは振り返る。

 「兄は、海軍の仲間たちとあちこちに冒険にでも出かけるような感じだった」と妹は語る。「家族としては、そばにいないことで寂しい思いもしたが、兄がとても幸せそうだったので、私たちもうれしかった」

 「生きる目標をつかんだのだと思う」と妹は兄をしのんだ。海軍生活のどんな時間も愛(いと)おしむ充実した様子が、はた目にもよく分かった。

 その妹によると、兄の足跡は――。

 通称「タン」ことゴック・フイ…

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