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 アルツハイマー型認知症(AD)と生活に身近なアルミニウムとの関連を調べた学術論文が最近、海外で相次いで発表されている。一時はADの原因物質と疑われたアルミだが、単独の要因ではないとする見解が定着し、国内の議論は低調になった。一方、発症に関わる多くの「危険因子」のうちの一つとみる研究は、欧米を中心に続いている。

 今年1月、英キール大学などのグループの論文が、国際学術誌トレース・エレメンツ・イン・メディスン・アンド・バイオロジーに発表された。近親集団で多発し家族性ADと呼ばれる患者らの脳を、直接分析した結果が注目された。

 グループは同国の研究機関が保存している、家族性ADを発症して死亡した男女計12人の脳組織から、高濃度のアルミを検出した。通常、乾燥させた脳組織1グラム中のアルミは1マイクログラム(マイクロは100万分の1)程度だが、対象者の脳の一定の部位から1人につき12点ずつ採取した計144点の検体で、57点(40%)が倍の2マイクログラム超だった。

 また、発光物質を使った顕微鏡観察では、アルミ濃度が低い検体でも、脳の病変部分にアルミが多く含まれていたという。同論文は「これらのデータは家族性ADでアルミが果たしている恐ろしい役割を一層高めた」と結論づけた。

 直接的な定量分析のほか、過去…

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