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 「徹底した捜査をしてほしいと訴えてきた。道半ばだが、書類送検が私たちにとってひとつの区切りになることは間違いない」

 16年1月に長野県軽井沢町のバス転落事故で次男の西堀響さん(当時19)を亡くした男性(57)は、バスを運行していた「イーエスピー」(東京都羽村市)の社長らの書類送検を受けて、今の心境をこう語った。事故が発生してから、遺族会「1・15サクラソウの会」の一員として、バス事業や旅行業法の不備を訴え、再発防止にも取り組んできた。

 事故の背景には、バス会社の競争過熱や運賃の切り下げが進み、安全管理がおろそかになった業界の構造が指摘されている。事故を起こしたイーエスピーも、国に届け出た基準運賃を下回る安値での契約が複数あったことが判明し、事業許可を取り消された。「バス会社は基準以下の運賃を悪いとも思わず、安全を軽視した。このような事件で厳罰にならなければ、バス業界に対する警鐘にならない」と男性は憤る。

 おしゃべりで、明るい性格だった響さんは高校から熱心に英語を勉強し、東京外国語大学に進学した。スペイン語を専攻し、「外交官になる」という夢を抱いていた。だが、あの夜、突然の事故が襲った。

 息子が亡くなってから、気持ちを保つことに精いっぱいだった。励ましとなってきたのは、高校時代の後輩や、大学のアメフット部の友人からの声だ。

 「大学に受かりました」 「響と過ごした1年弱は忘れないよ」

 今も響さんのスマートフォンにメッセージが届く。家を訪ねてきてくれる友人も多い。「私たちも知らない響を教えてくれる。本当に感謝している」(辻隆徳)

■事故きっかけに対…

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