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 東京五輪を控え、地価が上がり続ける東京など首都圏で、土地が勝手に転売される詐欺被害が増えている。バブル期に暗躍した「地面師」と呼ばれる詐欺グループが再び犯行に手を染めているとみられる。所有者が高齢で、放置されたままの空き地が狙われやすい。

 2014年2月26日。会社経営の男性(73)は弁護士事務所が入る都内のビルの会議室で、女(68)と向き合っていた。東京都港区南麻布にある約330平方メートルの土地の所有者だと名乗った。終始うつむき加減で、男性はおとなしそうな人だと感じた。

 男性はこの日、土地を買う契約を結んだ。複数の大使館がある静かな住宅街。投資先として魅力的に映った。契約には女が所有者だと証明した弁護士らも同席。その日のうちに約2億4千万円を払った。

 だが翌月、本当の所有者の女性が土地を売ろうとして、登記が勝手に書き換えられていることに気づく。女性の申し立てを受け、東京地裁は同年4月、この土地の売買を禁じる命令を出した。この過程で、男性は女が所有者の偽者だったと知った。

 女らは今年6月、詐欺容疑で逮…

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