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 「工事現場から発掘した中国軍幹部の遺産」などとうそをついて偽物の金塊を売りつけようとしたとして、警視庁は、中国籍の張雲(ちょううん)容疑者(33)を詐欺未遂容疑で現行犯逮捕し、28日発表した。容疑を否認しているという。

 同庁によると、「工事現場から見つかった」と偽物の金塊を買わせようとする詐欺事件が2010年以降、全国で約30件報告されているといい、注意を呼びかけている。

 戸塚署によると、張容疑者は21~26日、東京都新宿区内にある会社に仏像や馬の蹄鉄(ていてつ)をかたどった偽物の金塊約140個(計約17キロ)を持ちこんで、「工事現場で発掘した金塊を買い取ってくれないか」と3300万円での売買を持ちかけ、経営者の男性(44)から現金をだまし取ろうとした疑いがある。

 張容疑者は男性を信用させるために、目の前で偽物の一部をのこぎりで切り取るふりをして、あらかじめ隠し持っていた本物の金の破片を「切断面だ」と言って男性に渡していたという。張容疑者が提示した価格が相場より安すぎることを男性が不審に思い、署に相談していた。