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 上野動物園は28日、絶滅危惧種で、国の特別天然記念物「ライチョウ」が人工繁殖で3羽孵化(ふか)したと発表した。2週間ほどは感染症などが懸念されるため、注意深く育てていくという。

 孵化したのは27日。ヒナの体重は16・0~17・9グラムで、性別はまだわからないという。孵卵(ふらん)器では5個の卵を温めていたが、2個は孵化しなかった。

 環境省が進める保護増殖事業の一環で、園では野生のライチョウから採った卵を人工孵化し、オス3羽、メス1羽を育てていた。富山市ファミリーパークと長野県の大町山岳博物館でも合わせてオス8羽、メス2羽を育てており、これまで計50個の卵が産み落とされた。

 今後は遺伝的な多様性を保つため、3施設に石川県のいしかわ動物園と栃木県の那須どうぶつ王国を加えた計5施設で卵を分け合い、ヒナをかえしていくという。(西村奈緒美)