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 東京都議会議員選挙(定数127)が2日投開票され、小池百合子都知事が代表を務める地域政党「都民ファーストの会」が都議会第1党に躍進し、公明党などを合わせた小池氏の支持勢力が過半数に達した。一方、学校法人「加計(かけ)学園」を巡る問題や閣僚の問題発言、政権幹部の疑惑への批判にさらされた自民党(現有57議席)は過去最低の38議席を大きく下回る23議席にとどまった。安倍晋三首相が築いてきた「1強体制」は揺らぎ始め、憲法改正などの政権運営も見直しを迫られるのは必至だ。

 小池氏は2日夜、都内のホテルで記者会見し、「『東京大改革』への期待を受けての結果だ。(勝因は)都民の目線で都政を一つ一つ語ったことに尽きる」と話した。

 小池氏は都民ファーストの公認50人と、都民ファースト推薦の無所属候補、選挙協力する公明党と地域政党「東京・生活者ネットワーク」の計88人で選挙に臨み、過半数の確保を目指した。このうち都民ファースト候補49人を含む計79人が当選。2013年の前回都議選で自民党が全勝した七つの1人区では、島部を除く6区を制した。

 小池氏は自民の政治手法を「忖度(そんたく)政治」などと批判し、「古い議会から新しい議会へ」と主張。判断を保留していた築地市場の移転問題では告示直前、豊洲市場に移転後に築地の跡地を再開発する方針を示し、自民側の「決められない知事」との批判も封じた。

 一方、自民は60人を擁立したが当選は23人にとどまり、第2党に転落。これまでの自民の最低議席は、1965年と、旧民主党政権誕生直前の09年の都議選での38議席だが、それを大幅に下回る惨敗となった。

 加計学園問題などを巡る政権批判が続いたほか、告示後も稲田朋美防衛相の失言や自民衆院議員の不祥事が続き、強い逆風下での選挙戦となった。下村博文都連会長は2日夜のテレビ番組で「国政の問題で大変な逆風が吹いた」と語った。

 23人を擁立した公明は、長年の自民との連携を断ち、国政での自公連立とはねじれる形で都民ファーストと協力。7回連続の全員当選を果たし、自民の議席と並ぶ第2党の座を守った。

 共産党(現有17議席)は安倍政権批判を連日展開し、19人が当選。党勢低迷に悩む民進党(同7議席)も政権批判で存在感をアピールしたが当選は5人、生活者ネット(同3議席)は当選1人にとどまった。

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 都民ファーストは2日夜、推薦した無所属候補のうち、当選した6人を追加公認した。