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 俳優・黒柳徹子さん(83)の自伝的物語「窓ぎわのトットちゃん」が中国で1千万部を突破したのを記念するイベントが6月21日に北京で開かれた。日本での累計発行部数800万部を超える大ヒット。多くの人を引きつけるのは、なぜなのか。

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 〈「窓ぎわのトットちゃん」あらすじ〉 小学1年で退学になった、おてんばなトットちゃん(黒柳徹子さん)を受け入れた小学校「トモエ学園」が舞台。個性を伸ばすユニークな教育を実践する小林宗作校長や、そこに学ぶ友だちとの交流を生き生きと描く。終戦間際の空襲で学園は焼失した。

■個性尊重の流れ

 「以前は英雄が登場する本ばかり読んでいて、人は何か大きなことを成し遂げてこそ価値があると思っていた」。児童文学作家や教育関係者ら約300人が集った会場。本を中国語に翻訳した趙玉皎さんが最初に読んだ時の驚きを語った。日々の生活を楽しみ、学校の先生になる夢を持つ。そんなトットちゃんに違和感を覚えたが、今は違う。

 「子どもは努力してくれれば、必ずしも他人に勝たなくていい。人生を豊かに送ってくれればいい。そう思えるようになったのが、この本の価値だと思う」

 児童文学作家の伍美珍さんは「飾らない言葉で日記のように書かれていて、子どもにも分かりやすい。教育に対する理念も自然な形で盛り込まれている」と幅広い年齢層に愛される人気の秘密をそう分析した。

 教育に対する考え方に少しずつ変化が現れていることも後押ししたようだ。中国では大学入試「高考」が一生を左右すると言われ、幼稚園からの塾通いも当たり前。成績重視で、トットちゃんのように好奇心旺盛で先生の言うことを聞かない子は「問題児」扱いされてきた。だが今は、子どもの個性を大事にするようになってきたという。

 イベントに参加した3歳の子を持つ安寧さん(31)は、小林校長先生がトットちゃんの話を4時間聞き続けた話が印象に残る。「何でも無理やりやらせるのではなく、辛抱強く子どもの個性を尊重していきたい」

 教育評論家の孫雲暁さん(62…

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