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 米国のヘイリー国連大使は30日、北朝鮮の28日の大陸間弾道ミサイル(ICBM)発射を受け、中国を名指しして「重大な一歩に踏み切るか否かの決断をしなければならない。協議の時間は終わりだ」との声明を出し、制裁強化に同意するよう迫った。トランプ大統領も中国を批判したばかりで、政権は対北朝鮮政策で中国へのいら立ちを強めている。

 北朝鮮がミサイルを発射した際、米国は通常、日韓とともに国連安全保障理事会の緊急会合開催を議長国に求めてきた。しかしヘイリー氏は今回、「成果のない緊急会合の開催に意味なし」と否定的な立場を示した。さらに「国際社会には北朝鮮に本気で対抗する意志がない」というメッセージを送ることになるとして「北朝鮮への国際圧力を大幅に強化しない追加決議は、価値がない以上に、何もないよりも悪い」とも主張した。

 北朝鮮を巡っては、米中が新たな制裁決議の協議を水面下で進めている。米国は石油禁輸など実効性の高い措置を求めており、圧力強化に慎重な中国に改めて決断を迫った格好だ。

 トランプ氏も29日、ツイッターで「中国に非常に失望」「中国は北朝鮮に関して口だけで、我々のために何もしていない」と発信した。政権は中国を為替操作国に指定するとの選挙公約をほごにして中国に行動を促してきたが、北朝鮮が今月2度目のICBM発射に踏み切ったことで、中国への批判姿勢を強めている。(ニューヨーク=金成隆一