【動画】測位衛星「みちびき3号」を載せたH2Aロケット35号機が打ち上げられた
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 GPS(全地球測位システム)の精度を高める測位衛星「みちびき3号」が19日午後2時29分、H2Aロケット35号機で鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられ、約30分後に予定の軌道に投入された。今後、約10日かけて赤道上空約3万6千キロの静止軌道に移る。

 みちびきは米国のGPSを補う信号を出す衛星。GPSと一体で利用すれば、10メートル前後とされる測位の誤差が数センチになるという。静止軌道の3号機と、日本のほぼ真上(準天頂)を通る準天頂軌道の3機をあわせて4機体制とし、高精度な位置情報を提供する日本版GPSの構築を目指す。政府は年内に4号機を打ち上げ、来年度から24時間使えるようにする計画。みちびきの打ち上げは6月の2号機以来。H2Aの打ち上げ成功はH2Bとあわせて35回連続。

 3号機は、災害時に避難所の情報を自治体や消防などに伝える衛星通信システムも搭載する。電話やインターネットが不通になっても専用端末で利用可能。11月にも和歌山県や高知県で実証実験を始める。

 打ち上げは当初11日午後の予定だったが、天候悪化やバルブを動かすガスが漏れているおそれなどで2回延期された。三菱重工業によると、ガスをためるタンクの接合部の部品に直径0・5ミリほどの異物が付着し、そのすき間からガスが漏れていた。部品を交換・点検し、漏れがないことを確かめたという。(江崎憲一)