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 抗がん剤による治療などで髪の毛を失ったタイのがん患者らのために、かつら大手のアデランス(本社・東京)が6月30日、首都バンコクにある国立がんセンターなどに医療用のかつらを寄贈した。

 1986年にタイに進出し、現在は2カ所の工場で日本やアジア、欧米向けにファッション用、医療用のかつらを製造している同社は、社会貢献の一環として2012年から毎年、医療用かつらを寄贈。今年は7月にかけて三つの病院に計270個を贈る。今回を含めてこれまでの寄贈は2千個以上になるという。

 この日、国立がんセンターには120個を寄贈。女性の患者らがさっそく、好みの色やヘアスタイルのものを選び、アデランス・タイ社のスタッフらのサポートで着用した。

 乳がんを患う女性(41)は1月に髪の毛をほぼ失った。かつての髪形と似ているという短めのかつらを選び、「幸せな気分」とほほえんだ。子宮頸(けい)がんで、3カ月ほど前に髪を失ったという女性(57)は「髪がなくなって自信をなくしていたが、少しは自信を取り戻せそう」と話した。

 病院関係者によると、医療用かつらの需要は増えており、同社は「今後も寄贈を続けていきたい」としている。(バンコク=貝瀬秋彦)

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