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 花の咲く時間が短く、そのはかなさから「世の無常の象徴」とされる沙羅の花が、群馬県渋川市赤城町津久田の曹洞宗福増寺の庭先で、かれんな白い花びらを見せている。

 沙羅の花は朝につぼみを開かせ、夜になると花ごと落ちてしまうことから、平家物語では「沙羅双樹(さらそうじゅ)の花の色 盛者必衰の理(ことわり)をあらはす」などともうたわれている。

 寺の庭園「非思量庭(ひしりょうてい)」では、この時期に沙羅が彩るほか、ツバキや桜、モミジなどと四季の移り変わりを感じられる。物事がよく変化することの例え「雀海中に入って蛤となる」を表す、雀と蛤を見立てた景石も並ぶ。本堂の縁側には鐘楼に見立てた風鈴や、お香が置かれて、見るだけでなく音や香りも楽しめる。

 住職は「ひとときに咲いて散る沙羅の花を見て、心を静めたり熱く考えたりしてほしい」。7月中旬まで見ることができるという。

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