文部科学省は4日、学校現場からの情報流出を防ぐための指針案を公表した。教育委員会や学校に対策を求める内容だが、子どもが流出のきっかけをつくる可能性も考慮し、「不審なメールは開かず、担任に報告する」「自分のIDやパスワードを他人に使わせない」などと児童生徒に指導することも求めている。

 学校の情報の守り方について、文科省が指針をまとめるのは初めて。成績や生徒指導の情報を校内のネットワークで管理する仕組みが定着しつつある一方、不正アクセスによって成績や個人情報が流出する事例が起きるなど、対策が不十分な状況を踏まえたという。

 指針案では、ウイルス感染や不正アクセスのほか、校内の職員室などに置かれたサーバーの管理も課題だと指摘。「収納して鍵をかける」「子どもが部屋に入る際には、教職員が付き添う」といった対策を求めた。また、将来的には学校にサーバーを置かず、教育委員会が管理することが望ましいとしている。

 このほか、教職員がノートパソコンなどを学校外に持ち出すことを許可制にし、私物のパソコンを使って作業することも「原則禁止」にすべきだ、などと提案している。

 指針案は8月2日までパブリックコメントを受け付ける。文科省の担当者は「学校は子どもの家庭環境などプライバシーに直結する情報も持っている。しっかり管理することが必要だ」と話す。(根岸拓朗)