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 チェコの首都プラハの北、ムニェルニークに暮らすラディスラフ・カスーカは、週末の大半をコンピューターに向かっていた。彼は、チェコに欧米勢力がのさばっていると、ウェブサイトで「反欧米」を熱っぽく叫んでいた。いつだったか、彼のフェイスブックに、あるメッセージが現れるようになった。どういうことかよく分からなかったが、ただ街頭デモをあおれば金をだす、と言うのだった。

 メッセージは「助けが必要か?」とロシア語で書かれたもので、相手は知らない人だった。次いで、ロシア語と意味不明のチェコ語を交ぜ合わせ、街頭デモを組織するよう呼びかけてきた。そうすれば、現金を提供する、と。

 チェコのスターリン主義者の一人にすぎなかった文無しのカスーカに、まず300ユーロ(1ユーロ=125円換算で3万7500円)が支払われた。プラハでNATO(北大西洋条約機構)反対とウクライナの親西側政権に抗議するデモ行進のため、旗やプラカードを買うように、という趣旨だった。その後、500ユーロ(同6万2500円)が送られてきた。それでビデオカメラを買い、デモ行進を撮影してオンラインに投稿するように、と。その他、いくらか少額の金も送ってきた。

 「ちょっと変だ、と正直驚いた…

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