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 北朝鮮が4日に発射した大陸間弾道ミサイル(ICBM)について、米国防総省のデービス報道部長は5日の会見で「これまでに見たことのない新型ミサイルだ」と述べ、2段式のICBMとの判断を示した。米CNNによると、新たな挑発に対応するため、米軍が朝鮮半島への一時的な増派を検討しているという。

 デービス氏によると、今回のミサイルはICBMの要件とされる5500キロ以上の射程を持っていた。ミサイルの先端に弾頭を着けていたことを確認したという。北朝鮮の北西部・亀城市の航空機工場から移動式発射台を使って発射されたが、これまではこの場所からのミサイル発射はなかったという。

 デービス氏は、ICBM実験は、日本近海を航行する船舶や航空機に危険を及ぼすと批判した。一方、ICBMが大気圏への再突入時に必要な高熱や衝撃から核弾頭を保護する技術について「北朝鮮が獲得したかどうかはわからず、脅威は限定的だ」と指摘。その上で、米軍が5月末に初めてとなるICBM迎撃実験に成功しており、「米国は自国を防衛することができる」と強調した。

 また、国防総省と国務省の幹部らが4日に緊急の会合を開き、ミサイルの分析や今後の対応を協議した。北朝鮮によるさらなるミサイル発射や核実験に備え、米軍が朝鮮半島への兵力や艦船、航空機などの増派を検討しているという。(ワシントン=峯村健司)