■東海大学付属高輪台高校(下)

お前は お前らしく

 東海大学付属高輪台高校3年で吹奏楽部に所属する網谷真奈美(あみたに・まなみ)は、前回紹介した榊奈南花と同じクラリネットパートでバスクラリネットを吹いている。

 真奈美はおっとりした性格で、周囲からよく「昭和っぽいね」と言われる。実際、自分でも「平成についていけない。本当に昭和に生まれたかった」と思っていた。

 吹奏楽の強豪高校には中学時代に全国大会に出場した猛者ばかりが集まっている――と思われがちだが、実際にはそうでないことのほうが多い。中学時代は思うような成績を残せなかったが、「高校では部活を頑張りたい、全日本吹奏楽コンクールに出てみたい」と願う部員も多く入ってくるのだ。

 真奈美もそんな一人だった。中学校は千葉県の公立で、小編成。コンクールでは自由曲だけで、課題曲はなかった。

 「課題曲もやってみたいし、全日本吹奏楽コンクールの舞台に立ちたいな」

 そんな思いから、吹奏楽の強豪校への進学を考えるようになった。

 第一志望は千葉県立幕張総合高校で、併願校として高輪台高校を考えた。高輪台高校の学校説明会に参加した日、吹奏楽部の練習は休みだったが、たまたま顧問の畠田貴生と出会った。ゆっくり話をすることができ、「この学校で吹奏楽をやってみたい」という思いが膨らんだ。

 幕張総合高校の受験はうまくいかず、真奈美は高輪台高校に入学。東京の強豪吹奏楽部の一員となった。

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