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 ユネスコ(国連教育科学文化機関)の世界遺産登録をめざす「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」(福岡県)を含む新規案件の審議が、ポーランド・クラクフで開催中の第41回世界遺産委員会で7日朝(現地時間)、始まった。

 30余りの案件が順番に諮られ、「宗像・沖ノ島」は2日目の8日(同)とみられる。日本政府の関係者らは、会場中ほどの席で審議の行方を見守った。

 5月、諮問機関である国際記念物遺跡会議(イコモス)によって沖ノ島本体の登録勧告は受けながらも、半数に除外条件がついた「宗像・沖ノ島」。厳しい状況を覆して一括登録をめざそうと、政府関係者は21カ国の委員国らに対して最後の説得にあたった。

 この日の朝、審議開始に先だって会場入り口では宮田亮平・文化庁長官が次々に現れる委員国の代表を待ち構え、「応援をしてほしい」などと精力的に協力を要請した。

 手に持ったのは職務後の夜中2~3日かかって自ら描いたという水彩画。海に浮かぶ沖ノ島や大島から本土にある宗像大社辺津宮や古墳群まで、わかりやすく鳥瞰(ちょうかん)している。

 宮田長官は「資産八つでひとつ、沖ノ島だけではないことを示そうと。ビジュアルなら言葉はいらないでしょう」と話した。(クラクフ=編集委員・中村俊介)