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 ドイツ北部ハンブルクで開かれていた主要20カ国・地域首脳会議(G20サミット)で、トランプ米大統領の長女イバンカ氏が父親の代わりに首脳会議に参加する場面があった。大統領が不在の場合、代理が出席することは珍しくないが、家族が代役を務めたことに「変だ」との声も出ている。

 米メディアによると、イバンカ氏は7日、G20サミットのアフリカや移民に関する会議で、首脳会談のために席を外した父親の代わりに一時的に着席したという。会議の出席者がツイッターで流した画像では、中国の習近平(シーチンピン)国家主席と英国のメイ首相の間にイバンカ氏が座っている様子が映っている。

 国際会議などで多くの首脳が集まった際、会議に平行して首脳会談を開くことが多い。大統領が会議を不在にする場合、同行している政府高官や、会議の内容を担当する大臣が代理で出席するのが普通だ。イバンカ氏は現在、ホワイトハウスで無償で大統領補佐官を務める。女性の働き方などを担当するが、父親との近さから政権の判断にも大きな影響を及ぼしているとされる。

 米CNNは、オバマ前政権時の外交官がツイッターで「これはおかしい。とても変だ」と発言していることを紹介。一方、ドイツのメルケル首相は8日の記者会見で「大統領が不在のとき、誰が座るかは米国の代表団が決めること。イバンカ氏は代表団の一員で、彼女がホワイトハウスで働き、政府の決定にある程度関わっていることはよく知られている」と述べ、問題視しなかった。(ハンブルク=土佐茂生)