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 第99回全国高校野球選手権山梨大会(朝日新聞社、県高野連主催)の1、2回戦計3試合が9日、甲府市の山日YBS球場であり、昨年優勝の山梨学院は甲府南に七回コールド勝ちした。巨摩は韮崎を2安打に抑え、上野原は甲府東に完封勝ちした。10日は試合がなく、11日に甲府市の山日YBS球場で3試合と富士吉田市の北麓(ほくろく)球場で2試合の2回戦計5試合が予定されている。

■父の教え 最後は堂々と 韮崎・保坂俊希主将

 「何とか一人出塁すれば」。九回表2死、韮崎の保坂俊希主将(3年)は前打者を見守りながら、素振りをして打席に備えた。しかし、打球は左飛となりゲームセット。「最後の夏」は目の前で終わった。

 父親は韮崎OBで現監督の保坂哲男さん(51)。父のチームでプレーするのが小さい頃からの目標だった。入学後、「野球部員である前に立派な韮高生であれ」という監督の指導の下、規則正しい学校生活やあいさつ励行を心がけた。

 昨年、新チームになり部員の投票で主将に選ばれた。「父が監督だから」と思われないか、少し気にはなったが、それ以上にチームの勝利のために何ができるかを考えてきた。

 この試合、初回の冒頭、投手から一塁手の保坂主将への送球が連続でそれ、3点を失った。「なんとか返そう」と思うが、チームは2安打に抑えられ、自身も2度の三振など思うようなプレーができなかった。

 韮崎はここ2年、夏の大会で勝ちがない。今大会はまず1勝して校歌を歌うことがチームの目標だった。それが親子で一緒に歌う校歌にもなるはずだった。

 ベンチ前から巨摩の選手が歌う姿を見て、涙がこぼれそうになった。でも、こらえた。父である監督の教え通り、最後のあいさつは堂々としようと思ったからだ。

 「応援ありがとうございました」。大きな声で観客席に感謝の気持ちを届けた。「まずは応援してくれた全ての人に感謝を伝え、最後に父にも感謝を伝えたいです」(野口憲太)

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