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 九州北部の豪雨災害で、被災地での感染症について、国立感染症研究所などが注意を呼びかけている。災害発生から1週間程度で増え始めるとされ、土砂災害時に多い細菌感染や、避難所での衛生管理に気をつけるよう求めている。

 今回の災害を受け、感染研や日本環境感染学会などは、ホームページに被災地向けの注意情報を載せている。土砂災害の直後は、特に土の中にいる細菌への感染に気をつける必要があるという。頭痛や結膜の充血などが出るレプトスピラ症や、けいれんなどを起こす破傷風、肺炎になることもあるレジオネラ症などを引き起こすことがある。

 発熱などの症状が出た場合は、こうした感染の可能性も考えて、早めに受診した方が良いという。片付けなどの作業で泥水に入る場合も、手袋や長靴の使用を勧めている。

 避難所では、かぜや気管支炎などの呼吸器感染症や、大腸菌などによる急性胃腸炎など食中毒も起こりやすくなる。せっけんでの手洗いやアルコール消毒を心がけ、共用のトイレもできるだけ清潔に保つことが必要だ。

 環境感染学会理事長の賀来満夫・東北大教授は「災害後の感染症は発生1週間前後から増加してくる。今回は特に高温多湿な環境のため、食中毒には特に注意し、カビやハエなど衛生管理にも気をつけることが必要だ」と話している。

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http://www.asahi.com/apital/medicalnews/focus/(竹野内崇宏)