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 お産の痛みを麻酔で和らげる「無痛分娩(ぶんべん)」での事故は、医師が少なく、「一般的な医療水準より低い」とされた医療機関で起きている実態が明らかになってきた。出産時に赤ちゃんが重い脳性まひになった事故のうち、無痛分娩の麻酔が原因の可能性があるとされた事例が8年間に5件あった。無痛分娩の大半は安全に実施されているが、専門家は体制が整った施設を選ぶべきだと指摘する。

 お産の事故で赤ちゃんが重い脳性まひになった場合に補償金を支払う「産科医療補償制度」の原因分析報告書(要約版)のうち、公表されている8年間の1443件(7月11日現在)を朝日新聞が調べた。

 お産全体に占める無痛分娩の割合と事故のうち無痛分娩だった割合はさほど変わらず、無痛分娩で事故が増えた傾向はみられない。

 無痛分娩をした記載があるのは40件。うち脳性まひになった原因として、無痛分娩のための麻酔で呼吸などが出来なくなる「全脊椎(せきつい)麻酔」になったり母体が低血圧になったりした可能性を挙げたのは5件あった。いずれも診療所で産科医1人か2人、麻酔科医はいなかった。麻酔薬の投与や麻酔時の母子の状態の確認方法、陣痛促進剤(子宮収縮薬)の使い方などで「基準から逸脱」「一般的でない」などと「医療水準が一般より低い」とされた。

 40件全体をみると、10件で…

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