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 アスファルトの路面を掘り返さずに、塩分を含む粘土層を見つける技術を、産業技術総合研究所の神宮司元治主任研究員が開発した。水道管が腐食しやすい場所を見つけやすくなり、交換の費用や時間の短縮につながるという。

 日本水道協会の2014年度の報告書によると、老朽化した水道管は全国で約12%あり、水道管が破裂するなどのトラブルは約2万2千件あった。

 産総研によると、水道管の周りが塩分を含んだ粘土だと劣化しやすく、自治体は水道管の交換を優先している。だが、路面を掘り返す調査には、多くの費用と時間がかかるという。

 神宮司さんは、地上から微弱な高周波の交流電流を流し、水道管が埋まっている深さの地質を調べる装置を開発した。スポンジ状のローラーで電流の送信と受信をする装置を路面に並べ、地下の電気の流れやすさから地質を推定する。

 神奈川県横須賀市で、この装置を試験したところ、実際の地質データとほぼ一致した。神宮司さんは「調査は1時間程度、費用も従来の2割程度に抑えられる可能性がある」と話している。装置は、19日から東京ビッグサイトでの展示会で公開されている。(杉本崇